ズマール
1900年代前半に初の低速でシャッターを開閉するレンズ「ライカDIII型」が発売された。この時期に標準レンズとして開放F値の明るいズマール 50mm F2が発表されたのも同時期である。以前よりコンタックス用レンズとして大変な性能の高さで知られる「ゾナー 50mm F2」の発売以降、大口径レンズの必要性が叫ばれていたのもこの時期である。この時期に発表されたズマールは、4群6枚構成のガウス型で沈胴鏡胴指揮のレンズである。ちなみに外装はニッケルを使ったメッキであったが、後ンクロームメッキへと変更が加わったらしい。ズマールという名称は「品質の非常に高いもの」という意味をもったラテン語から名づけられたもののようである。性能面においてはその名に相応しく、戦前のライカを代表する大口径標準レンズ。このレンズの特徴として絞りの開放付近で焦点に若干のズレがでる短所とも言える特徴を有しているが、この点のみに着眼してソフトフォーカスレンズに分類されることがあるが、他の性能面やスペック等からその分類が誤りであることは明白である。

