テリート

1930年代の半ばに発表され、後半に販売流通に至ったライツでは画期的な望遠系のレンズであり、テリートという商品名で販売された。元来、望遠レンズはtelescopic lensと書かれ、teleは遠い距離を意味する言語であるらしい。フランス語から生まれ、ドイツ語としても使われえいるエリートElite「選ばれし者」との関係説もあり、未だその名の由来は定かではない。テリート200mm1 開放値 F4.5は写真機本体の構造との兼ね合いから、ダイレクトにこのレンズを使いこなすことはできず、専用のミラーボックス(ビゾフレックス)というアダプターを使用し、ピント合わせは一眼レフと同じ方式によって行う。また、このレンズは四群五枚のテレタイプの方式で構成されており、シャープネスに富んだ切れ味がヘビー・ユーザーの間で評価が高い。撮影の最短距離である所謂ワーキング・レスタンスは3mとやや長めの企画だ。以後、ライツの200mm以上の望遠系のレンズは開放F値などに関わらず、テリートという固有の名称がつけられている。また、イレギュラー的な存在として挙げられるのがR用のアポ・テリート 180mm F3.4(1975年)、M用のアポ・テリート 135mm F3.4(1998年)であり、アポ・テリートと名づけられ一部のマニュアの間では注目されているが、一般的にはあまりその普及は見られなかった。