タンバール
現在では軟焦点の画像制作にあたって様々な方法が用いられ、軟焦点写真と一口に言えない様々なジャンルに分かれるまで発展してきた。その撮影レンズの原点とも言えるのがここで紹介するライズのレンズ「タンバール 90mm F2.2 」 が挙げられる。1935年に登場したレンズなのだが、軟焦点(ソフトフォーカス)専用の撮影レンズとして開発されたものらしい。レイツのレンズには様々な種類存在するが、そのなかでも非常に特異なものとして現在に至っても現役レンズとして活用されている。また、ライツがこれに変わるレンズの後に開発されなかった事実は、このレンズの希少性をあげるものとして価値づけられている。
さて、レンズの構成であるが、ヘクトールタイプの3群4枚、アプションの中央部に光を通さない蒸着膜がある専用フィルターがミソで、これを併用することで軟焦点描写を強化することができるのである。
なお、単バールはギリシアの言葉では「驚き」を意味し、なぜこの名が付けられたのは未だ定かではない。ただ、撮影後の結果が普通のそれとは著しく雰囲気の違うものであったため、その名が付けられたのかもしれない。
とにかく、レンズとしての性能や特徴としては独特の描写特性をもっており、活用方法を上手く考えれば芸術性の高い写真を生み出すことが出来ると世界的にも人気の高いレンズである。

