標準:小型

フォトスタジオでは様々なレンズ群が設備されているが、カメラには35ミリフィルムを使うことを前提とする小型の物から4×5や8×10インチフィルム対象の大型の物まで色々なタイプがあり、最も一般に普及する35ミリカメラを例に挙げると固定焦点距離が50mmが標準に当たります。この標準lensは実画面サイズ(35ミリフィルムの面積)の対角線長に近いものを焦点距離とし、人間の目の感覚に最も近い物と言われている。しかし、厳密な意味でこれについて考えると35ミリフィルムの画面対角線長を図ると43.3mmであり、本来ならばそれを標準レンズとすべきだが、カメラの構造からその設計を考えると、最も50mmが適しており、それが原因してこれが定着したと言われている。しかし、35ミリフィルムカメラの歴史を遡ると、日本でのカメラ業界での製造の基本はライカを真似るといったスタンスから始まり、そのライツのライカ0やライカI(A)が50mmのレンズを使用していたことの方がそれに対する影響は大きいと言えるかもしれない。
また前述の人間の目の感覚に最も近い物と定義したが、人間の視界は水平180から200度、垂直では125~130度と言われており、焦点距離15mm前後がこれに当たる。しかし、その辺りの焦点距離での設計を施すと著しい画像のディストーションが避けられないため、人の目の感覚に近いとは言いがたいものとなる。これがにより人間の視力の偉大さが驚かされる。
※稀にカメラ販売時に既に装着してあるレンズを指すこともあるが、これについては違った概念から呼称されたものであると考えられる。

以上が35mmカメラの標準50mmについて簡単に触れたが、フォトスタジオのカメラマンである筆者にとっての見解は、高性能なスペックを持っているレンズではあるのに値段が大量に生産されるためか、非常に安価で、構造上設計が容易な為か、大変に軽量で、持ち運びに便利なレンズというのが実感だ。フォトスタジオワークフローに於いて重要なツールと言える。

nekkor標準50mm高性能、小型・軽量を追求して設計した開放F値1.4の明るい標準lens