ヘクトール

エルマー50mm3.5が全盛の時代、所謂ライカA型が筆頭機種であった時代に「エルマー50mm3.5よりも明るいレンズ」という要望を満たすべく、登場したのがこのレンズ、ヘクトール50mmF2.5である。このレンズは3群3枚のトリプレット方式をベーシック機構として採用されており、各群を2枚づつ貼り合わせにした3群6枚の構成によってより様々な収差に対する補正に対して成功しているといえる。このレンズの名称は設計者であるマックス・ベレク自身の愛犬名がヘクトールであったため、その名をとって名づけられたと言われている。ヘクトール・レンズは発売後、73mmF1.9 3群6枚構成、135mmF4.5 3群4枚構成、28mmF6.3 3群5枚構成とバリエーションを広げたが、いずれもトリプレット方式を基本として構成している点が特徴的であるといえよう。