エルノスター
フォトスタジオは発光に関するテクニックやその受光方法の開発、更にはそれらを反映させた媒体の流通に対する配慮など様々な面に於いて機能し、組織として成立させるものである。具体的な設備の内容はレンズ、カメラ、ライト等に分類できるが、この活用に当たって様々な概念を理解し独自の運用を考えなければならない。そして、そこに独創性が認められた時、プロフェッショナルフォトスタジオとして君臨出来る事となる。そして、様々な概念の中で、受光の主役とも言えるレンズの世界では光に関する現象をこと細やかに分析し、体系づけられた物が多く、その一部に光の屈折に関する処理を分別する場合に透過物質の構成群があり、その中のエルノスターについて紐解いてみた。このような知識は実業務を遂行するにあたって直接反映するものではないが、フォトスタジオのワークフローの一貫として集積に値する情報と言えるかもしれない。
一枚のレンズは巨大なプリズム組織といえ、これにやより集光を行うが球面や批点などの収差は免れない。しかし、過去に於いて多数の研究家によりその問題を解決すべく努力を重ねてきており、このタイプもその過渡にあった。エルネマン社のルービット・ベルテレ(L.Bertele)が1920年代に開発したこの方式はトリプレット構造の前後両群の中間に凸玉を配置し、球面収差を抑えながらトリプレットのスペックを超えた明度を達成したものだが、非点収差の問題が残り完璧なものとは言いがたかった。しかし、この方式はその後精巧なレンズの発展への土台となり、フォトスタジオとして軽視出来ない貴重な歴史を残した。それはレンズの構成を複雑にすることでソリューションとする物であるが、ハリエーションの問題が常に立ちはだかりこれについての研究が後に重要な課題となった為である。
「Lens Harie-shon」は現在映像表現の貴重な「Meaning of expression」である。

