望遠

フォトスタジオでの「Lens selection」はワイド、テレ等の画角や開放F値(明度)、シフトファンクションのグレード等の多角的な観点からセレクトするが、テレ玉に関しては、シフトファンクションを使わずに撮影対象物のフォルムを歪む事の無い様に描写、三次元物体のシビアなスキャンを前提として活用のケースや、極小立体物撮影の場合では接写機能を同時活用する事によって、再現出来る様にこのタイプが選ばれる。フォトスタジオ 静物体撮影での形状のシビアな表現には不可欠な物である。

定義

明確な定義は存在していない。カメラやレンズのメーカーサイドによってその見解は様々であるが、ライカ社が標準を最長焦点距離のレンズを60mmとし、その対角線画角は39度である為、一般的なものとして対角線画角39度未満の物を望遠として扱うことが多くなったと考えられる。特に、ライカ判カメラでは60mmの次に長い焦点距離は85mm、これが起因してか一般には85mm以上の焦点距離が望遠として扱われることが多い。但し、これは35ミリフィルムカメラを前提とした場合である。カメラには様々な画面サイズが有り、これが異なると画角と焦点距離との関係が異なるため、一概にその定義を焦点距離で説明することは出来ない。例えば従来のフォトスタジオに於いて一般的に使用されていた6×7センチ(一般にロクナナと呼称)や4×5インチ(一般にシノゴと呼ばれている)フィルムカメラのレンズは「ロクナナ」で焦点距離が120ミリ「シノゴ」で210ミリ付近の辺りから望遠と呼ばれる事になる。但し、フォトスタジオに於いてのこれに関する定義は極めて曖昧で、確固たる物は存在しない。

効果

特定の範囲の広大描写が可能で、近くに有る被写体を遠隔位置からでも同サイズに写せるこの機能は、遠近の関係を圧縮を意味するため、遠近感を作るファクターの希薄に繋がる。又、機能が強化されるほど、被写界深度は浅くなり、ボケ表現を多用する場合に有利となる。この面に於いてもフォトスタジオ内での「Lens selection」に於ける重要なファクターと言える。前述の「定義」の項でも述べたが、一般に85ミリ以上の焦点距離を持つ物が望遠と扱われることが多いのだが、85~135mmまでのものを中望遠と呼ぶことが多く、この辺りの焦点距離で写すと標準(50~60mm)より被写体と撮影者との間に適当な距離を置くことが出来るため、遠近感が自然でフォトスタジオでのポートレート撮影(例えばお見合い写真撮影等)に盛んに用いられる。ちなみにに300~400ミリ以上のものは効果が極めて強いため超望遠と呼ぶことも多い。

但し、このサイトのテーマであるフォトスタジオ内に於いて300ミリ以上の物を使用することはあまり無い。

特徴

設計上、軽量を確保することが困難で、直進式ヘリコイドで全体を前後させる合焦機構を使うと、ピントリングの回転が重くなり、これに関してはマニュアルフォーカスの時代にはあまり問題では無かったが、オートフォーカスが主流となった昨今では、合焦に強いエネルギーを要するとモーターでピントリングが動かすのが困難となり、レンズ構成の一部だけを前後させる方式に切り替わっている。

手ブレについて:
望遠は、フォトスタジオに於いても盛んに指摘されていたのだが、手ブレを起こしやすい。以前は、焦点距離分の1秒より速いシャッタースピードで、写せば手持ち撮影が可能と言われていたが、近年ではレンズまたはカメラボディに手ぶれ補正機構が搭載されるようになり、手持ちでもある程度のブレを回避しての撮影が可能になった。

当スタジオ絶賛のtelephoto lens
Ai AF-S Nikkor ED 300mm F2.8D II(IF)