ライツ・アナスチグマット
1925年に発表された固定式レンズのA型、B型の最も代表的なレンズとしてライツ・アナスチグマット 50mm F3.5が挙げられる。現在コレクターズアイテムとして140数台が存在し、価格も500万円を超えるものもあるが、偽物も出回り購入には注意が必要である。「アナスチグマット(Anastigmat)」とは非点収差補正レンズという意味であり、医学用語で乱視のことを「Astigmatism」という為、それを否定する前置詞であるAnが付加され「Anastigmat」となったと言われている。尚、非点収差とはレンズの収光に関する光学的なトラブルの一種であり、点像をレンズを通して結像させたときに点像にならない現象を指す。
開発はエルンスト・ライツのもとで技師として従事するマックス・ベレク(Max Berek、1886~1949年)が1920年にエルマータイプとして3群4枚のレンズを発表し特許を取得することになるのだが、このレンズの試作機として開発されたレンズがこのアナスチグマット 50mm F3.5である。

